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【院生】生活史研究会 研究例会のお知らせ

生活史研究会 第111回研究例会のお知らせ

生活史研究会より下記の通り、研究例会のお知らせがありました。
本教室の玉野教授が司会を務めます。ご興味のある方は是非ご出席ください。

【第111回例会のお知らせ】

日時:2011年 7月 2日(土)午後2時~6時
場所:大正大学(巣鴨校舎) 2号館3階 231教室

報告:陳姵蓉氏(ちんはいよう 筑波大学大学院人文社会科学研究科)
題目:震災の復興と台湾の社会保障-ある官僚の参加経験からの考察
司会:玉野和志氏(首都大学東京)

* 最寄り駅は、都営地下鉄三田線「西巣鴨」。2号館は正門すぐ左手の建物です。

【報告主旨】
 1999年、台湾社会をM7.3という大地震が起こった。民主化後10年を経たとはいえ、社会保障制度が整備されていない台湾において、この地震は、大きな混乱をもたらした。台湾政府は震災復興のため、中央政府に所属する特別機関─重建会(1999-2004)を設立した。しかし、法制度の不整備や政権交代の影響など、重建会の活動は順調とはいえなかった。
 本報告は、重建会に参加したひとりの官僚の経験に着目し、重建会の歩みを考察する。解散までの5年間、重建会は3人の執行長を抱えたが、本報告が着目する官僚は全ての執行長とともに活動した人物であり、組織の解散後も震災経験の執筆といった活動を行っている。彼の活動からは、内部の人間関係、中央政府との権力関係、被災者との関係などが重建会に大きな影響を与えたことがうかがわれる。とりわけ、この点に着目し分析することを通して、本報告は台湾型の社会保障を明らかにすることを試みる。

【関連文献】
青田良介・豊崎益輝「台湾大地震後の「全国民間災後重建聯盟」から学ぶ-民間中間支援団体の役割について」『地域安全学会論文集』No.4、2002、213-220。
陳姵蓉「宗教非営利組織による社会事業の「宗教性」-「回饅」行為の考察から」『社会ジャーナル』34号、2009、83-99。

その他の詳細は、以下のリンクのPDFをご覧ください。

「生活史研究会通信」

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